事例投稿後の掲載事例
~統合失調性気分変調症対象者へのアプローチ~
1.事例紹介                   
基本情報:I氏,女性,60代前半.
主病名:統合失調症気分変調症
合併症:関節リウマチ
既往歴:
生活歴:ホームヘルパーとして 働いていたが・・・
主訴: 退院して仕事がしたい
現病歴: X-3年に仕事で疲れていても不眠の日々が続き、H病院を受診・・・
 
2.他部門情報                   
Dr:時折うつ的発言が見られるが、現在は・・・
Ns:生活も自立して行えている。・・・
PSW:グループホームを検討・・・
3.作業療法評価                  
入院後、無為な生活を送っているが状況理解はよくスタッフ等の声掛けで病棟レク等には積極的に参加。しかし、OPHIにて対象に質問をしたところ、働くことができないことが日々の生活の中で嫌いなことと答えて・・・。
 人間作業モデル(以下MOHO)による事例全体像を整理すると,以下の様になる.
個人的原因帰属:
価値:
興味:
習慣:
役割:
運動技能:
処理技能:
コミュニケーションと交流:
社会的環境:
物理的環境:
まとめ:
 
4.作業療法実施計画                
長期目標:グループホームに退院し仕事役割を保ちながら主体的に生活をおくる。
短期目標:①いらだちを相手に直接表現せず、他方法で解消する②日中行える趣味活動を見つける④病棟内役割を継続する⑤動作上でのリウマチへの影響を取り除き、代替動作を定着させる
5.介入の経過と結果                    
プログラム・活動内容
現在はほぼ毎日,AM園芸、ラジオ体操→ボールレク(風船バレー)→輪投げ・ボーリング・釣り・音楽療法,PM塗り絵,折り紙、ちぎり絵
Ⅰ期:抑うつ的発言が多く聞かれた時期
(X~X+4ヶ月)
Ⅱ期:継続役割を獲得し始めた時期
(X+8ヶ月~+10ヶ月)
Ⅲ期:積極的に他患との交流を持ち始めた時期
(X+11ヶ月~)
 
以下のプログラム毎の変化を記載する。・・・
 
6.考察                      
 対象の語りより、役割の重要性が以前の生活の価値に大きく影響していたと考えられ、エピソードによりその役割が喪失し発症に影響を与えたと考えられる。その為、その役割の再獲得が・・・

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